っと言う事で先日ひょんなことから竹谷隆之さんのアトリエに遊びに行く機会がありました。
竹谷隆之と言えば今日本で一番とまで言われる造形師ですよね。
少し前の秋葉原3331での個展「竹谷隆之の仕事展」は記憶に新しい事と思います。我々美術にたずさわる人間が展示を見に行き打ちひしがれて帰って来たなんて話も良く聞きます(笑) 特に広告で使われていた「ニクネカムイ(鬼)」の制作風景を撮ったビデオが流れていたのですが、その仕事の速さ的確さにショックを受けました。自分も常々「職人」としての技を意識して日々制作してますが、立体系の芸術家とは明らかに違う造形力云々ではなく「職人」としてのスキルの高さ衝撃を受けたものです。
アトリエはソレはもう宝箱をひっくり返したような場所で、どこを見ても「コレ何ですか?♪♪」ってなるような空間でした。造形をするにあたって生き物の資料も所狭しと置いてありまさにワンダーランドです。
(色々とお宝すぎてアトリエ内の写真は有りませんスミマセン)
竹谷さんは勝手なイメージで「常に眉間に皺をよせている怖い人」ってイメージだったのですがとても気さくで話しやすい方でした。
竹谷隆之と言えばリボルテックタケヤを思い出す人も多いと思いますが、やはり自在置物と通じる所があるので竹谷さんも私の作品を熱心に見てくれました。そこで竹谷さんがおっしゃっていた言葉に
「なんで1/1にこだわるのか?」
というのがあって、自分はリアリティを追求するのに原寸大は外せない要素として思っていたし、原寸大を面白がってくれる人は多いけれど、あそこまで原寸大を否定する方に会った事が無かったので考えさせららました。そんな原寸大なんかにこだわってるより、小さい生き物の中で原寸大で作れないモチーフに面白い形の物が山ほどいて勿体無い。ということだと思います。
少し前からツノゼミとか極小サイズで物凄く面白い形をした生き物を作りたいけどどうしようかとモヤモヤしていただけに付きモノを落としてもらった気分です。
最後に、家の枕もとに置いてある「アオキ」にサインいただきました。一気にご利益が増しました(笑)

竹谷さんの期待に応えれるようこれからも精進していかなければと思いますね!!気合が入ります!